どうも!ナオです。
本日は中国輸入を行っていく上で必ず必要になる、関税の税率や計算方法、削減方法について解説をしていきたいと思います。
中国輸入を行っていく際に関税について理解をしていないと、「関税を計算に入れてなくて販売したら赤字だった!」なんてことになりかねません。
関税をしっかりと計算して利益計算を行っていく事は中国輸入で稼いでいく上で重要になりますので、是非今回の記事を最後までご覧になって関税について学んでいって下さい。
目次
関税とは?
まず最初に、「関税ってなに?」と思われる方もいるかと思います。
関税とは、海外から商品を輸入する際に発生する税金の事です。
中国から商品を仕入れる際にもこの関税がかかってきます。
「関税を払わずに商品を仕入れる」なんてことは不可能ですので、必ず払っていくようにしましょう。
関税率早見表
それぞれの商品にかかる関税率は以下のようになっております。
【区分】 | 【品目】 | 【関税率(%)】 | 【簡易税率(%)】 |
---|---|---|---|
衣料品 | 毛皮のコート | 20 | 20 |
外衣類(織物) | 9.1~12.8 | 10 | |
下着類(織物) | 7.4~10.0 | 10 | |
セーター | 9.1~10.9 | 適用外 | |
ネクタイ(織物) | 8.4~13.4 | 10 | |
ハンドバッグ | 革製 | 8.0~14.0 | 適用外 |
アクセサリー | 金製 | 5.4 | 5 |
銀製・プラチナ製 | 5.2 | 5 | |
時計 | 腕時計・その他の時計 | 無税 | 無税 |
履き物 | 革靴 | 30又は4300円/足 いずれかの高い方 | 適用外 |
光学機器 | カメラ・撮影機 | 無税 | 無税 |
楽器 | 弦楽器・吹奏楽器 | 無税 | 無税 |
記録物 | レコード・テープ・CD | 無税 | 無税 |
美術品 | 肉筆の書画・版画・彫刻 | 無税 | 無税 |
趣味用品 | 玩具・人形・模型 | 無税~3.9 | 3 |
化粧品 | 香水・オーデコロン | 無税 | 無税 |
化粧水・化粧品 | 無税 | 無税 | |
飲料 | ウーロン茶 | 17 | 15 |
紅茶(小売り用のもの) | 12 | 適用外 | |
インスタント・コーヒー | 8.8 | 適用外 | |
洋酒類 | ウィスキー(750ml入り) | 無税 | 無税 |
ワイン(750ml入り) | 15 | 70円/1 | |
スポーツ | 乗用自動車・オートバイ | 無税 | 無税 |
レジャー用品 | スキー用具・ゴルフ用品 | 無税 | 無税 |
釣り用具 | 3.2 | 3 | |
家具類 | 家具 | 無税 | 無税 |
腰掛(革張り) | 無税 | 無税 | |
敷物 | じゅうたん | 7.9~8.4 | 5 |
毛皮製の敷物 | 20 | 20 | |
台所用品 | 陶磁器 | 2.3 | 無税 |
ガラス器 | 3.1 | 3 | |
寝具類 | 金属食器 | 無税~3.0 | 無税~3 |
毛布 | 5.3~9.0 | 5 | |
ふとん・マットレス | 3.8 | 3 | |
建築物 | プレハブ住宅 | 無税 | 無税 |
仕入れの際にはこちらを参考にして計算すれば、商品にかかる関税を知ることができます。
衣料品にかかる関税
衣料品にかかる関税は、4.4%~20%となっており、衣料品の材質などによって輸入の際にかかる関税率に差があります。
Tシャツや下着を仕入れる場合は、7.5%~12.8%の関税率となっており仕入れ価格の1割程度関税がかかると思っておくといいでしょう。
ただ変動が大きいので仕入れの際にはご注意ください。
バッグ、アクセサリーにかかる関税
バッグやアクセサリーなどの商品を輸入する場合にも関税がかかってきます。
ハンドバッグは8%~14%でアクセサリーには5%の関税がかかります。
アクセサリーは金属製品と革製品というジャンルに分けられ、それぞれ税率が違ってきますので注意しましょう。
個人輸入と一般輸入
商品を輸入する際は、「個人輸入」と「一般輸入」という2種類に分類され、それぞれ発生する関税の率に差があります。
【個人輸入】
関税=(商品代金+国際送料)×60%×関税率
【一般輸入(商業)】
関税=(商品代金+国際送料)×100%×関税率
関税の計算方法は上記のようになっており、個人輸入か、一般輸入かという判断は税関が行っております。
ですが個人輸入の方が関税を安く抑えて仕入れることができますので、できれば個人輸入で仕入を行っていきたいです。
では、「どうすれば個人輸入で関税を安く抑えて仕入れをすることができるのか?」
その方法を以下より解説していきたいと思います。
個人輸入を行うには
・搬入先の住所が個人の自宅であること。
・一度の輸入数量があまりに多すぎないこと
・税関の業者データにのらないこと。
商品の輸入を行っていく際に、これら3つの項目を満たしていれば税関に個人輸入と判断されやすいです。
「絶対に個人輸入と判断される!」というわけではありませんが、もし個人輸入で仕入を行いたい場合には参考にしてみて下さい。
簡易関税率と一般関税率
商品を輸入していく際に発生する関税率には、「簡易関税率」と「一般関税率」という2種類があります。
簡易関税率は、一般貨物または郵便小包を利用した場合で、課税価格の合計額が20万円以下の輸入を行った場合に適用される関税率で、個人での少量の輸入であればこちらの関税率を適用される場合がほとんどでしょう。
そして簡易関税率の適用外となる輸入を行った場合に適用されるのが、一般関税率となります。
それぞれの税率に関しては税関HPに記載されておりますので、そちらをご覧になってみて下さい。
関税を免除してもらう方法
関税は少額の輸入の際には課税されません。
具体的な数字で言うと、課税価格で1万円以下の商品の輸入には関税が発生しないようになっております。
つまり、商品を輸入する際に、「商品代金」+「国際送料」=1万円以下という場合であれば税金(関税・消費税)は一切かかりません。
個人輸入の場合は課税価格が60%なので、さらに高い価格の16666円までは関税が発生しないようになっております。
中国輸入を行っていく際に仕入れで1万円という金額はすぐに超えてしまいますので、海外の通販サイトから個人的にショッピングをするときなどに知っておくといいかと思います。
最後に
今回は、関税の税率や計算方法、削減方法解説について解説をさせて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
しっかりと関税を考慮して利益計算を行っていかないと、「売れたはいいけど赤字だった!」なんてことになってしまいかねません。
中国輸入で稼いでいく上で、確実な利益計算を行っていく事は重要ですので、是非今回の記事を参考に関税をふまえた利益計算を行っていくようにして下さい。
それでは本日も最後までお読みいただきありがとうございました。